生成AI、大流行り
世間では、生成AIが大流行りだ。
ネットを徘徊していると、例えばこんな調子のフレーズが目に入ってくる。
「あなたの働き方を劇的に変える相棒」
「アイデアを瞬時にカタチにする魔法の杖」
「AIを使わない人間が、AIを使う人間に淘汰される」
「これさえあれば一人で大企業並みの仕事ができる」等々。
生成AIを使えないとダメみたいな言われ方をされているようだ。でも、ハッキリ言って、AIを使わなくとも人は何とか生きていけるのだ。AIを使わなければならないような仕事ばかりではない。
しかしだ、人は食べないと死んでしまう。さすがにこれは無視できない。
生成AIは道具
そこで「お腹が空いたなぁ」と私は冷蔵庫を開ける。そこには、にんじん、キャベツ、たまねぎ、そして豚肉の細切れがある。さらに冷凍庫には冷凍うどんが。
私は、スマホのAIアプリを起動して、こう入力する。
「おい、クチコマ、冷蔵庫に、にんじん、キャベツ、たまねぎ、豚肉細切れが、冷凍庫には冷凍うどんがある。何か作れないかな? それも手間も掛からず、簡単、短時間で」
「クチコマ」とは、私が付けたAIのニックネームだ。私にとって、AIはメールやブラウザと同じく、PCやスマホに入った日常の道具の1つなのだが、やりとりする中で、そんなニックネームを付けた。
すると、クチコマがこう返してきた。
レンチン蒸しうどん
- 豚肉細切れは食べやすい大きさに切り、キャベツはざく切り、にんじんは薄めの短冊切り、玉ねぎは薄切りにする。
- 耐熱皿に、冷凍うどんを1つ入れ、その上に豚肉を乗せ、火の通りにくいにんじん・玉ねぎを下にして、キャベツを重ねる。
- ふんわりラップをして、電子レンジ(600W)で4〜6分加熱する。
- そのまま2〜3分蒸らす。
- 軽く混ぜて完成。
水は基本的に入れなくてよい。野菜自身の水分で蒸し上げるよ。
味付け例
- ポン酢+黒胡椒
- ごまドレ・ごまだれ
- マヨネーズ+七味
- バター少量+しょうゆ少々
- オリーブオイル+塩少々+黒胡椒

私はさっそく、これを作って食べた。冷蔵庫を開けてから15分はかかっていないと思う。味付けはポン酢と黒胡椒にした。美味しかった。
火も使わず、器も普通の陶器の皿だけ。食後に洗ったのはその皿と箸、まな板と包丁のみ。なんと楽なことか。
魔法の杖ではない
かようにAIはとても便利である。とはいえ、「魔法の杖」なんかではないのはご理解いただけよう。野菜や肉を切って皿に盛り、電子レンジに入れてチンしたのは私だ。私が手元にある材料を示し、簡単かつ短時間で料理を作りたいと伝えると、AIはその指示に従ってレシピを教えてくれたのである。ちなみに、このレシピ、後に味付けを「めんつゆ」に変えたり、「ぶなしめじ」を加えたりと自分なりに改良している。別にAIの言うことにそのまま従う必要もないのだ。この料理、「レンチン蒸しうどん」と名付けた。
AI使いこなしの極意
ここにAI使いこなしの極意が隠れている。すなわち、まず「何をしたいか」がなければならない。ここにあったのは「お腹が空いた」「何か作って食べたい」である。次に「材料」がなければならない。もう少し広い意味で言うなら、条件を提示しなければならない。その意味では「簡単」「短時間」も条件だ。
つまり、やるべきこととその材料や条件を具体的に与えさえすれば、AIから役に立つ回答を引き出しやすくなるのだ。ただ、作るのは自分なので、AIはいわばアイデア出しを手伝ってくれただけだ。あくまでもAIは「手伝い」である。
これは「仕事」にAIを使う時でも同じである。「やりたいこと」「やるべきこと」はある。そして、「資料」や「メモ」はある。ただ、これらの資料やメモをどうまとめればいいか分からず、なかなか手に付かないこともある。そんなとき、適切に問えばAIは、けっこう使える回答をしてくれるのだ。回答をくれるだけでなく、直接ファイルを作成することも可能だ。
まずは、「AIに何ができるか」より、「自分が何をしたいのか」が重要なのである。
AIはこんなこともできる、あんなこともできる。それを使いこなせないとあなたは時代に取り残される。そんな危機感を煽る広告が巷に溢れているが、それはそれとして、AIって何? 何ができるの? どう使えばいいの?と感じている方は、私と一緒にAIに慣れていこうではありませんか。『習うより慣れろ』です。
それにしても、行政書士事務所のWebサイトなのに簡単料理のレシピがある。それも、AIから教えてもらったという。まあ、そういう人が書いているのです、このコラムは(笑)
(コラムAI編第1回 終わり)